あんまり大きな声で言うことじゃないけど、海賊版の普及率がヤバいよねって話。
Winnyを知る者
我々"インターネットボーイ"にとって、海賊版を入手する手段を知っていることは一種のステータスである。
決して犯罪自慢ではなく、
ADSL回線・xp世代の黎明期からの"インターネットボーイ"は必然的にそのような環境に触れていたのである。
これは「違法に利益を得るため」ではなく、「身を守るためにヤバいところに片足を突っ込まない」いわば防護のための知識なのだ。
言い訳終わり
閑話休題。
当時、漫画をダウンロードする時はtorrentかzipファイルであった。
P2Pを使用するか、海外のアップローダーからダウンロードする。
場合によってはrarファイルでアップされており、Lhaplusで解凍&パスワード解除する必要があった。
ウイルスが展開されるのはダウンロード時ではなく解凍時だったため、知識のない小悪党はトロイの木馬やブラクラの餌食となっていった。
もちろん私は"光のインターネットボーイ"なので関与したことはない。
BSSを知る者
当時からWeb漫画という概念はあり、Web漫画100など多くのサイトが乱立していた。
(最近だと鳥籠のカガステルやワンパンマンが有名かもしれない。
私が個人的に好きだったのはこちらのサイトである。)
当時は通信速度も遅く、1度に表示するコンテンツ量は少なくせざるを得なかったため、
各ページへのリンクを貼ったインデックスページを作り、
1ページごとに別ページで開き、戻り、次のページのリンクを開き・・・
という作業が必要だった。
手軽さから普及した海賊版サイト
少し前にとある海賊版サイトが話題に上った。
その際、海賊版サイトがどのようなものなのか、複数のサイトを閲覧してみた。
驚いたのは、使いやすいUIであったこと。 もちろん収益のために広告が大量に表示されるのだが、
- 公式アプリと違ってページをめくる必要がない(一覧表示される)
- チャプター数の制限がない
という、およそアングラを感じさせない作りになっていた。
また、知り合いの中高生に話を聞くと、
(本当に知り合いである。事案ではない。)
そのようなサイトで読むことが"普通"らしいのだ。
もはや「海賊サイト」、「犯罪」という意識は全くなく、
「なんか知らんけど簡単に漫画が読める」という認識らしい。
これからの"インターネットボーイ"は「海賊サイトを安全に使用する奴」ではなく、
「広告制限ブラウザとVPNを駆使して安全・快適に違法サイトを閲覧する奴」になるのかもしれない。
末筆にはなるが、普通に犯罪なので利用するのはマジでやめようね。